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地球化学:海洋島玄武岩のRuとWの同位体システマティクスが明らかにする核の漏出
Nature 642, 8067 doi: 10.1038/s41586-025-09003-0
マントルプリュームに関連した溶岩の同位体組成はこれまで、核–マントル相互作用の観点から解釈され、マントルプリュームが核の物質を地球の表面へ輸送する可能性が示唆されていた。しかし、マントルにおける地球の核の決定的な特徴は、まだ確認されていない。ルテニウム(Ru)などの貴金属は、金属の核に高度に濃集しているが、ケイ酸塩のマントルでは極端に枯渇している。太古の岩石で最近発見された質量に依存しないRu同位体変動(ε100Ru)は、集積した物質のRu同位体組成が地球の成長の後期に変化したことを明らかにしており、これは核とマントルのRu同位体組成は異なっているはずであることを示している。これは、Ru同位体が、核–マントル相互作用の新たなトレーサーとなる可能性を例証している。本論文で我々は、海洋島玄武岩のRu同位体異常について報告する。ハワイで得られた玄武岩のε100Ruは、周囲のマントルより高かった。この結果は、非放射性タングステン(W)同位体比と合わせて、マントル供給源に対する核の寄与の特徴を示している。ハワイ諸島の玄武岩のRuとWの同位体システマティクスの組み合わせは、単なる核の取り込みで最もよく説明できるが、核由来の酸化鉱物が核–マントル境界で付加された可能性もある。

