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神経科学:シロシビンの持続的作用には錐体細胞タイプと5-HT2A受容体が必要
Nature 642, 8067 doi: 10.1038/s41586-025-08813-6
シロシビンはセロトニン作動性の幻覚剤で、精神疾患の治療に適用できる可能性がある。細胞レベルでは、幻覚剤は、皮質錐体細胞における樹状突起スパインの薬剤誘導性の成長とリモデリングに例示されるように、構造的な神経可塑性を誘発する。重要な問題は、幻覚剤が行動作用を生むのに、こうした細胞変容がいかにして細胞タイプ特異的な回路上にマッピングされるかというものである。今回我々は、in vivo光学顕微鏡、化学遺伝学的な摂動、細胞タイプ特異的な電気生理学的計測を用いて、シロシビンが、マウスの内側前頭皮質の2つの主要なタイプの錐体細胞に及ぼす影響を調べた。その結果、シロシビンの単回投与により、皮質下に投射する錐体路(PT)細胞タイプと終脳内(IT)細胞タイプの両方で、樹状突起スパイン密度が増加した。行動的には、PTニューロンの活動抑制によって、シロシビンがストレス関連表現型を緩和する能力が消失したのに対し、ITニューロンの抑制では効果は認められなかった。PTニューロンに限ると、シロシビンはシナプスでのカルシウムトランジェントを増加させ、投与後急激に発火頻度を上昇させた。5-HT2A受容体を標的にノックアウトを行うと、シロシビンがストレス関連行動と構造可塑性に及ぼす影響が消失した。まとめるとこれらの結果は、内側前頭皮質の1つの錐体細胞タイプと5-HT2A受容体が、シロシビンの長期的な薬物作用に極めて重要な役割を持つことを明らかにしている。

