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極低温原子:量子気体におけるボソンのエニオン化の観測
Nature 642, 8066 doi: 10.1038/s41586-025-09016-9
エニオンは、分数統計に従う低次元準粒子であり、ボソンとフェルミオンをつなぐ中間的な存在である。二次元では、エニオンは分数量子ホール状態の素励起として存在し、トポロジカル量子計算を可能にすると考えられている。一次元エニオンは、理論的には提案されているものの、実験による実現は困難なことが分かっている。今回我々は、一次元の強く相互作用している量子気体において、スピン–電荷分離現象から生じる創発的なエニオン相関を観測した。可動不純物が、電荷セクターにおけるエニオン相関を操作するのに必要なスピン自由度を提供すると同時に、これらの相関を明らかにするプローブとして働く。我々は、ボソンから出発し、ボソンをエニオンを通してフェルミオンに変換するように統計的位相を調整し、エニオン相関の特徴である非対称な運動量分布を観測した。さらに我々は、平衡状態を越えることで、エニオンの動的なフェルミオン化も観測した。今回の研究は、高度に制御可能な設定での非平衡エニオン現象の探求への扉を開くものである。

