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環境科学:プラネタリーバウンダリー内での世界の発展の道筋を探る
Nature 641, 8064 doi: 10.1038/s41586-025-08928-w
人類が環境に及ぼしている圧力は、地球の安定性を危うくしている。プラネタリーバウンダリーの枠組みは、「人類が安全に活動できる領域」を定義する手法となり、これまでは主に現在支配的な持続不可能な環境条件を浮き彫りにするのに使われてきた。しかし、長期的な傾向を評価する能力は、代替政策の決定の帰結を探り、プラネタリーバウンダリー内で生きる道筋を特定するのに役立ち得る。今回我々は、IMAGE(Integrated Model to Assess the Global Environment)を用いて、2050年までの代替シナリオの下で、強い環境政策措置を講じた場合と講じなかった場合の両方について、9つのプラネタリーバウンダリーのうち8つの制御変数を予測した。その結果、現在の傾向と政策では、オゾン層破壊を除く全てのプラネタリーバウンダリーの状況が2050年までに悪化すると予測されることが示された。パリ気候協定の履行、より健康的な食餌への移行、食品の改善、水利用効率と養分利用効率などの目標を定めた介入は、(社会的実現可能性と制度的実現可能性の考察に基づいて履行できれば)プラネタリーバウンダリーを逸脱する程度を効果的に低減でき、人類をより持続可能な道筋へ導くことができる。しかし、このシナリオでさえも、気候変動、生物地球化学的循環、生物多様性を含むいくつかのプラネタリーバウンダリーは、部分的には惰性の結果として、2050年においても逸脱したままである。これは、プラネタリーバウンダリー内で我々が確実に健康的に暮らすには、より効果的な政策措置が必要になることを意味している。

