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生態学:暗黒多様性によって明らかになった、自然植生の全球的な貧化

Nature 641, 8064 doi: 10.1038/s41586-025-08814-5

人間活動による生物多様性の低下は、生態系の機能や、生態系が人類にもたらす多くの恩恵に対する脅威となる。人間活動の影響は、そうした影響を直接受ける場所で種の喪失をもたらすだけでなく、比較的改変されていない植生においても、広範囲に及ぶ人為起源の影響が地域絶滅を引き起こして再定着を妨げる場合は生物多様性を低下させる可能性がある。今回我々は、地域的な植物の多様性が、周辺地域の人間活動のレベルと全球的に負の関係にあることを示す。自然植生の貧化が明白になるのは、群落の完全性(調査区に実際に存在する、その地域に適した全ての種が占める割合)を考慮した場合のみであった。我々は、群落の完全性を推定するため、記録された種の数と、暗黒多様性(生態学的に適していて、周辺地域には存在するが調査区内には存在しない種)を比較した。その結果、サンプル調査を行った地域のうち、人間のフットプリント指標が最小である地域では、その地域に適した種で実際に存在したものの割合は平均35%だったが、人間の影響が非常に大きな地域ではその割合は20%未満であった。暗黒多様性は、これまで見過ごされてきた生物多様性への脅威を明らかにする可能性を有するだけでなく、自然保全のための指針も与える。暗黒多様性に含まれる種は地域的には存在し続けているため、その地域の個体群は、分断された自然植生の連続性を改善して個体群の存続に対する脅威を低下させる対策を通して回復させられる可能性がある。

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