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医学研究:遺伝子改変ブタからヒトへの肝臓異種移植

Nature 641, 8064 doi: 10.1038/s41586-025-08799-1

ドナーの不足は臓器移植における主な難問だが、遺伝的修飾を受けたブタの臓器は理想的な補給物となる可能性がある。これまでのところ、ブタの心臓と腎臓はヒトへの移植が成功している。本研究で我々は、異所性補助移植術により、6つの遺伝子を編集したブタ肝臓を脳死レシピエントに提供した。移植後10日間にわたって、レシピエントの移植片機能、血行動態、免疫応答、炎症反応をモニタリングした。その結果、異種移植片の門脈再灌流から2時間後に黄金色の胆汁が産生され、手術後10日目にはそのレベルが66.5 mlに増加した。ブタ肝臓由来アルブミンも手術後に増加した。アラニンアミノトランスフェラーゼのレベルは正常範囲内だったが、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼのレベルは手術後1日目に上昇した後、急速に低下した。ブタの肝動脈、門脈、肝静脈の血流速度は許容範囲だった。手術後初期に血小板数は減少したが、最終的には正常レベルに戻った。組織学的解析では、ブタ肝臓は再生して十分な能力を備えており、拒絶の兆候は見られないことが示された。T細胞活性は抗胸腺細胞グロブリン投与により抑制され、B細胞活性は手術後3日目に上昇し、以後はリツキシマブによって抑制された。免疫グロブリンGレベル、もしくは免疫グロブリンMレベルについては、有意な周術期変化は起こらなかった。C反応性タンパク質とプロカルシトニンのレベルは、当初上昇した後、速やかに低下した。異種移植片は研究完了時まで機能を維持していた。

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