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分析化学:アルキル含有分子の超分子ドッキングによる構造決定
Nature 640, 8059 doi: 10.1038/s41586-025-08833-2
数多くの天然物や薬剤には、柔軟なアルキル鎖が含まれている。その結果生じるコンホメーションの動きによって、単結晶を得て単結晶X線回折法(SCXRD)で分子構造を決定することが困難になる場合がある。今回我々は、ピラー[5]アレーンを取り入れた金属有機構造体(MOF)を用い、ピラー[5]アレーン–アルキル鎖ホスト–ゲスト認識を利用することで、MOF全体に存在するアクセス可能なピラー[5]アレーンユニット内でのドッキングの結果として、この動きを低減させ、アルキル鎖含有分子に秩序をもたらせることを実証する。これにより、標準的なSCXRD計測を用いて、6種類の天然物、2種類の承認薬、16の研究グループから収集した18種類のカスタムメイド化合物を含む48種類のアルキル鎖含有分子の単結晶構造が決定できた。また、粗反応生成物に由来するアルキル鎖含有分子の構造も、さらなる精製なしにSCXRD分析によって直接決定できた。今回のピラー[5]アレーン導入MOFに基づく超分子ドッキング法の単純さと効率の高さ、明白な普遍性は、この方法が、従来のSCXRDによる構造決定法には適さない可能性がある天然物や薬剤の新しい分析ツールとして浮上する可能性があることを示唆している。

