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がんゲノミクス:MYC ecDNAは膵管腺がんの腫瘍内不均一性と可塑性を促進する
Nature 640, 8059 doi: 10.1038/s41586-025-08721-9
腫瘍内不均一性と表現型可塑性は、腫瘍の進行と治療抵抗性を促進する。がん遺伝子の遺伝子量変動は、細胞状態の遷移と表現型の不均一性に関わっており、それによって体細胞進化の基盤を提供する。しかし、表現型の不均一性の根底にある遺伝的機構については、まだほとんど分かっていない。本論文で我々は、染色体外DNA(ecDNA)が、重要ながん遺伝子での高レベルの局所的増幅の主な原因であり、膵管腺がん(PDAC)でのMYC不均一性の重要な原因であることを示す。我々は、ecDNAが、受けている調節の状況に依存してMYCの遺伝子量レベルの変化を駆動し、これによってがん細胞が微小環境の変化に対して迅速かつ可逆的に適応できるようにしていることを実証する。選択圧がなければ、高コピー数のecDNAはPDAC細胞に対するかなりの適応コストとなる。またMYCの遺伝子量は、細胞の形態と、がん細胞のストローマのニッチ因子に対する依存性に影響を及ぼすことも分かった。我々の研究は、PDACにおけるecDNAの詳細な解析を示しており、PDACでのMYC不均一性を促進する新しい遺伝的機構を説明している。

