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がん:侵害受容ニューロンはCGRP–RAMP1軸を介して腫瘍の進行を促進する

Nature 640, 8059 doi: 10.1038/s41586-025-08591-1

がん細胞は、中枢神経系内で神経回路を確立するなど、ニューロンを利用して自身の生存や増殖を調節することが明らかにされている。本論文で我々は、末梢神経系と胃がんの間に見られる、がんと神経の間の独特な相互作用パターンについて報告する。胃がんの複数のマウスモデルで、侵害受容神経で神経成長因子(NGF)依存的に最大級の神経増殖が見られた。神経トレーシングを行ったところ、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)+作動性ニューロンが胃の一次感覚ニューロンであることが分かった。また三次元共培養モデルでは、感覚ニューロンが胃がんスフェロイドに直接接続していることが明らかになった。感覚ニューロンを化学遺伝学的に活性化すると、がん細胞の細胞質内へのカルシウム放出が誘導され、腫瘍の増殖と転移が促進された。感覚ニューロンの薬理学的除去、またはCGRP阻害剤での処理によって、腫瘍増殖が抑制され、生存期間が延長した。光遺伝学的活性化によってin vivoで胃の腫瘍の細胞膜を脱分極させると、JNC(jugular nucleus complex)でのカルシウムフラックスの増加とCGRP放出が起こったことから、がん細胞とペプチド作動性ニューロンからなる回路が明らかになった。まとめるとこれらの知見は、がんと感覚ニューロンの間の機能的接続性を明らかにし、この経路が治療標的となる可能性を示している。

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