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微生物学:介護施設の入居者の皮膚におけるクローン性のカンジダ・アウリスとESKAPE病原菌

Nature 639, 8056 doi: 10.1038/s41586-025-08608-9

薬剤耐性は、介護施設などの医療現場における罹患率や死亡率の上昇、経済的負担の増大に関連する公衆衛生上の脅威である。薬剤耐性の細菌や菌類のせいで、介護施設入居者の病原体定着や感染のリスクが高まっている。介護施設は、医療ネットワークや複数の地理的地域にわたって薬剤耐性のリザーバー、増幅の場、伝播の場となっている。今回我々は、人工呼吸器対応可の介護施設において、新たに出現した多剤耐性ヒト病原菌類カンジダ・アウリス(Candida auris)のゲノム疫学的調査を行った。我々は、株レベルの分解能のメタゲノミクスと分離株の塩基配列解読を組み合わせて、介護施設の入居者の皮膚や大都市圏全体にカンジダ・アウリスの皮膚定着やクローン性拡散が認められたことを報告する。我々はまた、大部分のESKAPE(Enterococcus faecium、黄色ブドウ球菌〔Staphylococcus aureus〕、肺炎桿菌〔Klebsiella pneumoniae〕、Acinetobacter baumannii、緑膿菌〔Pseudomonas aeruginosa〕、エンテロバクター属〔Entobacter〕の種)病原菌や、他の高優先度病原菌(大腸菌〔Escherichia coli〕、Providencia stuartiiProteus mirabilisMorganella morganiiなど)が介護施設で共有されていることを報告する。マイクロバイオームのデータと臨床微生物学のデータを統合したところ、カルバペネマーゼ遺伝子群の保有者であると特定された入居者の皮膚の複数部位で、これらの遺伝子群が検出された。我々は別の7つの介護施設で生活する、さまざまな医学的状態の入居者から集めた公開されているショットガンメタゲノム試料(糞便および皮膚)を解析し、これまで十分に評価されていなかった細菌株共有についてのさらなる証拠を得た。総合的に我々のデータは、皮膚が、カンジダ・アウリスやESKAPE病原菌による定着の、そしてこれらに関連する薬剤耐性遺伝子群のリザーバーであることを示唆している。

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