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社会科学:成績優秀者における人種間の教育格差の経時的評価

Nature 639, 8056 doi: 10.1038/s41586-024-08536-0

教育格差は今なお、増大する社会的不平等と富の不平等の主要因であり続けている。この問題に取り組むため、研究者や政策立案者はこれまで、異なる人種グループ間の平均的な差や、後れを取っている学生間の差に注目してきた。だが、こうした注目の仕方は教育の格付けにつながり、成績優秀者(人種的マイノリティーの学生を含む)から資源を奪ってしまう可能性がある。本研究で我々は、「人種間の優秀さの差(racial excellence gap)」、すなわち、人種的マイノリティー(黒人およびヒスパニック系)の学生と非マイノリティー(白人およびアジア系)の学生の間の、最高レベルの学業成績を達成できる見込みの差に注目した。こうした優秀さの差の規模とそれがどのように発達するかを体系的に評価できる証拠は不足している。我々は、縦断的な州規模の行政データを用いて、小学3年生(通常8〜9歳)から高校生(通常14〜18歳)までの優秀さの差に関して8つの事実を明らかにし、優秀さの差の安定性と学生の背景を結び付け、公共政策の有効性を評価した。その結果、数学と読解における優秀さの差は3年生時点で既に顕著に現れており、その後、特に女子学生ではそうした差が時間経過とともにやや拡大することが示された。こうした差の約3分の1は学生の社会経済的状況で説明され、約10分の1は学校環境で説明される。また、成績優秀な人種的マイノリティーの学生は、学年が上がるにつれて優秀さを維持しにくくなっていた。さらに、人種に基づかない不平等性を減らすために資源を追加する、州のアカウンタビリティー政策は、人種間の優秀さの差には最小限の効果しか及ぼさないことが分かった。これらのパターンを明らかにすることは、優秀さの差をなくし、「人種的なガラスの天井」を取り除くための重要な一歩である。

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