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遺伝学:ゲノミクスで得られた双極症の生物学的特性と表現型に関する手掛かり
Nature 639, 8056 doi: 10.1038/s41586-024-08468-9
双極性障害(双極症)は世界的な疾病負荷の主な原因である。遺伝率が高い(60〜80%)にもかかわらず、根本的な遺伝的決定因子の大部分はまだ明らかにされていない。今回我々は、ヨーロッパ人、東アジア人、アフリカ系アメリカ人、ラテン系集団の参加者(双極症患者15万8036人、対照群280万人)のデータを解析し、臨床症例、コミュニティー症例(社会情報に基づく症例)および自己申告症例を組み合わせた。その結果、複数祖先メタ解析においてゲノム規模で有意な298の座位が見つかり(以前の知見の4倍に相当)、東アジア人コホートで祖先特異的な関連が1つ明らかになった。ファインマッピングと、バリアントから遺伝子への別のマッピングの結果を統合することで、双極症の原因として信頼度の高い36の遺伝子が特定された。ファインマッピングで優先順位付けされた遺伝子には、双極症の症例における極めてまれな有害性のミスセンスバリアントとタンパク質切断型バリアントが多く含まれ、ありふれたバリアントのシグナルとまれなバリアントのシグナルの収斂が浮き彫りになった。我々はまた、患者確認の情報源や双極症のサブタイプ(I型またはII型)に応じて、双極症の遺伝的構造が異なることを報告する。さらに複数の解析で、GABA作動性介在ニューロンや中型有棘ニューロンなど、特定の細胞タイプが双極症の病態生理に関与していることが示された。まとめると以上の結果は、双極症の遺伝的構造と生物学的基盤に関してさらなる手掛かりをもたらしている。

