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気候科学:2000〜2023年の全球の氷河質量変化のコミュニティーによる見積もり

Nature 639, 8054 doi: 10.1038/s41586-024-08545-z

氷河は、現在進行している人為起源の気候変動の指標となっている。氷河の融解は、局所的なジオハザードの増大をもたらし、海洋と陸上の生態系、地域の淡水資源、全球の水とエネルギー循環の両方に影響を及ぼす。グリーンランド氷床や南極氷床と共に、氷河は、現在および将来の海水準上昇の極めて重要な駆動要因である。全球の氷河質量変化に対するこれまでの評価は、空間的および時間的な限界、そして既存の一連のデータの不均一性により妨げられてきた。今回我々は、相互比較により、世界中の氷河は2000〜2023年に年間273 ± 16ギガトンの質量を失い、この期間の前半(2000~2011年)と比較して後半(2012~2023年)には損失が36 ± 10%増加したことを示す。2000年以降、氷河は地域別で2~39%の氷を、全球では約5%の氷を失っていることが分かった。氷河の質量損失は、グリーンランド氷床の損失よりも約18%大きく、南極氷床の損失の2倍以上となっている。今回の結果は、in situ観測およびリモートセンシング観測のデータから氷河の質量変化を収集、均質化、統合、解析する科学コミュニティーの取り組みによって得られたものである。我々の見積もりは、以前の評価で得られた知見と全球規模では一致しているが、観測手法間の系統的差異に起因する大きな地域的偏差があることが見いだされた。今回の結果は、観測上の違いをよりよく理解し、モデルアンサンブルを較正するための精密な基準を提供しており、21世紀の予測の不確定性を狭めるのに役立つ。

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