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腫瘍免疫学:ネオアンチゲンワクチンは腎細胞がんで抗腫瘍免疫を生じさせる
Nature 639, 8054 doi: 10.1038/s41586-024-08507-5
個別化がんワクチン(PCV)は、予測されるネオアンチゲンに対して循環血中の免疫応答を生じさせることができる。しかし、そのような応答ががんのドライバー変異を標的にし、患者の腫瘍の免疫認識を誘導して、臨床活性をもたらすかどうかは、ほとんど明らかにされていない。これらの疑問は、遺伝子変異量の低い腫瘍を有する患者にとって特に興味深いものである。今回我々は、完全切除された高リスクで淡明細胞型の腎細胞がん(RCC;ステージIIIあるいはIV)患者を対象に、ネオアンチゲン標的PCVについて、ワクチン接種部位に隣接してイピリムマブを投与する場合としない場合を試験する第I相試験(ClinicalTrials.gov識別番号:NCT02950766)を実施した。術後の経過観察期間(中央値40.2カ月)において、本研究に登録された9人の参加者にRCCの再発は認められなかった。また、用量制限毒性も観察されなかった。全患者において、VHL、PBRM1、BAP1、KDM5C、PIK3CAにおけるRCCドライバー変異を含むPCV抗原に対するT細胞免疫応答が生じた。ワクチン接種後、末梢T細胞クローンの持続的な増殖が認められた。さらに、患者9人中7人で、自家腫瘍に対するT細胞応答性が検出された。我々の結果は、高リスクRCCのネオアンチゲンを標的とするPCVは免疫原性が高く、重要なドライバー変異を標的とすることができ、抗腫瘍免疫を誘導可能であることを実証している。これらの観察結果は、ワクチン接種した患者9人全員で再発がないことと併せて、PCVがRCCの有効なアジュバント療法として有望であることを示している。

