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人類学:トウモロコシの単一栽培がコロンブス以前のアマゾン川流域南西部の都市生活を支えた

Nature 639, 8053 doi: 10.1038/s41586-024-08473-y

ボリビアのモホス平原の約4500 km2に及ぶ巨大マウンド地域に広がるカサラベ文化(紀元500~1400年)は、コロンブス以前(紀元1492年以前)のアマゾン川流域における都市生活の最も明らかな例の1つである。この文化遺跡では、4つの階層からなる集落パターンが見られ、数百に上る巨大マウンドが水路や堤道で相互に結ばれている。考古学的証拠から、この地域社会でトウモロコシが栽培されていたことが示されているが、トウモロコシが主食作物であったのか、また、この都市規模の社会を支えるのにどの種類の農業システムが用いられていたのかは、いまだ明らかにされていない。本研究で我々は、リモートセンシング、野外調査、微植物学的分析を組み合わせることで、この問題に取り組んだ。その結果、カサラベ文化が景観の改変にかなり注力しており、複雑な排水路システム(雨季の過剰な水を排出するためのもの)と、新たに発見されたサバンナの農業貯水池(乾季に水を保持するためのもの)を構築していたことが示された。排水路のある畑、貯水池、森林地帯の18カ所の土壌断面から採取された標本178点の植物化石分析の結果、コロンブス以前の畑や貯水池ではトウモロコシ(Zea mays)の単一で普遍的な存在が確認された一方、森林における農業活動の証拠は認められなかった。総合すると我々の知見は、カサラベ文化がどのようにして、サバンナ景観をトウモロコシの集約的な通年の単一栽培用に管理していたかを示しており、この作物はおそらくこの文化の比較的大規模な人口を支えていたと考えられる。今回の結果は、アマゾン川流域の農業システムの捉え方に関して重要な意味を持つとともに、アマゾンにおける新石器時代のような穀類に基づく農業経済の一例を示している。

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