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免疫学:RELMβはマイクロバイオーム依存的な経口寛容の閾値を設定する
Nature 638, 8051 doi: 10.1038/s41586-024-08440-7
食餌性抗原への寛容は、食物アレルギー(FA)やアナフィラキシーを引き起こす有害な2型免疫応答を回避するために重要である。しかし、食物抗原に対する寛容の維持と不全は、どちらも生じる機構がほとんど解明されていない。今回我々は、杯細胞由来のレジスチン様分子β(RELMβ)が、経口寛容の重要な調節因子であることを示す。RELMβは、FA患者でもFAマウスモデルでも血清中に豊富に存在する。マウスでRELMβを欠失させると、FAが起こらず、食物抗原特異的IgEやアナフィラキシーは生じなかった。RELMβは、腸マイクロバイオームを調節したり、インドール代謝物を産生するラクトバチルス属(Lactobacillus)細菌とAlistipes属細菌を枯渇させたりすることにより、食物への寛容を破壊した。インドール誘導体の局所的産生が、アリール炭化水素受容体の活性化を介して、FAを防ぐRORγt+制御性T(Treg)細胞を駆動することで、寛容が維持された。離乳期頃のRELMβに対する拮抗作用は、経口寛容を回復させて、遺伝的にFAを発症しやすい仔マウスで後年のFA発症を防いだ。以上をまとめると、我々は、RELMβが腸の免疫–上皮回路を介して食物抗原に対する寛容を調節すること、すなわちマイクロバイオームの編集を介した適応免疫の新たな自然免疫制御様式を示すとともに、FAの予防と治療のためにこの回路内において標的可能な候補を特定した。

