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古代ゲノミクス:最初期の現生人類ゲノムで絞り込まれたネアンデルタール人との交雑の時期
Nature 638, 8051 doi: 10.1038/s41586-024-08420-x
現生人類は4万5000年以上前にヨーロッパに到達し、少なくとも5000年にわたってネアンデルタール人と共に存在していた。こうした初期の現生人類の限られたゲノムデータから、ヨーロッパには、ズラティクン(チェコ)とバチョキロ(ブルガリア)に代表される、少なくとも2つの遺伝的に異なる集団が居住していたことが示されている。本研究で我々は、ドイツ・ラニスのイルゼン洞窟で出土した約4万5000年前の遺骸から得られた1例の高カバー率ゲノムと5例の低カバー率ゲノム、さらにズラティクンの1例の高カバー率ゲノムを解析することで、初期の現生人類に関する理解を深めた。我々は、ラニスとズラティクンの個体の間には遠い親族関係があり、これらの個体が、出アフリカ系統からの既知最古の分岐を代表する同一の小規模で孤立した集団の一部であったことを示す。ラニスのゲノムには、全ての非アフリカ人に共通で年代が約4万9000〜4万5000年前と推定される単一の交雑事象に由来するネアンデルタール人のセグメントが含まれていた。これは、これまでにゲノム塩基配列が解読された全ての非アフリカ人の祖先が、その時期に1つの共通の集団に属していたことを意味し、さらに、アフリカ外の5万年以上前の現生人類の遺骸が別の非アフリカ人集団を代表することを示唆している。

