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神経科学:接触で誘導される舌の制御の上丘内地図

Nature 637, 8048 doi: 10.1038/s41586-024-08339-3

正確な目標指向行動には、接触の感覚を体の位置情報や進行中の動作の情報と統合することが必要である。咀嚼・嚥下・発話のような行動は、素早く動く舌の正確な触覚事象に大いに依存しているが、接触に誘導される舌の動的な制御の神経回路は知られていない。今回我々は、高速ビデオ撮影を用い、マウスが、舐めの途中で給水口の位置を不意に変えられて、舌の左・中央・右の表面における微妙な接触事象に応じて狙いを調整せざるを得ないときの、舌の三次元的な運動を調べた。その結果、マウスは、正確な接触事象と舌の位置情報を統合して舐めを続けるために狙いを調整していることが分かった。接触に誘導された狙いの調整は、舌の感覚・運動・前運動皮質を光により不活性化しても影響がなかったが、外側上丘(latSC)を光により不活性化すると妨げられた。電気生理記録によって、正確な接触事象のための機械感覚受容野を持つlatSCニューロンが同定され、これらは舌中心または頭中心、あるいは両者連動の参照枠に固定されていた。注目すべきことに、latSCニューロンは接触前の舌の位置(接触誘導による正確な狙い付けの基盤にある、舌基準座標から頭基準座標への変換に重要な情報)も符号化していた。ウイルス追跡法では、舌三叉神経核からlatSCへの舌感覚入力が明らかになり、latSC内の微小領域光刺激からは、狙い舐めの感覚地図も見つかった。今回の知見は、接触に誘導される舌制御が、多くの動物種で知られる視覚に誘導される方向付けと関連した上丘の視覚運動地図と相同な、上丘の機械感覚運動地図に依拠することを示している。

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