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神経科学:内臓機能を支配する器官特異的な交感神経制御

Nature 637, 8047 doi: 10.1038/s41586-024-08269-0

自律神経系は、交感神経と副交感神経の経路を介して、脳と体の機能を協調させている。しかし、自律神経系、特に、交感神経系の細胞・分子レベルでの理解は非常に限られている。本論文で我々は、主要な腹部交感神経節複合体内での、各内臓器官のトポロジカルな表現を示す。マルチモーダルなトランスクリプトーム解析の結果、腹腔–上腸間膜神経節(CG–SMG)内に、分子的に区別できる複数の交感神経集団があることが分かった。注目すべきことに、各CG–SMG集団は、内臓諸器官に選択的かつ相互排他的な軸索投射を行っており、これらは、消化管を標的とするものと、膵臓・胆管を含む分泌系器官を標的とするものに分けられる。この組み合わせ的な神経支配パターンは、異なるCG–SMG集団間の機能的差異を示唆している。実際、機能獲得実験を行うと、あるクラスのニューロンは消化管の輸送を調節し、別のクラスのニューロンは腸管運動とは独立に食物消化とグルカゴン分泌を制御した。今回の結果から、分子的に別個な交感神経系の存在が明らかとなり、複数の交感神経集団による内臓器官機能のモジュール的調節が示唆される。

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