Review

腫瘍免疫学:がんにおける2型免疫を見直す

Nature 637, 8045 doi: 10.1038/s41586-024-08194-2

近年、2型免疫についての理解は大きな変化を遂げ、これまでに知られていなかった機能が明らかにされている。2型免疫は、寄生蠕虫の感染に対する防御という従来から知られる役割以外にも、過剰な1型免疫応答の抑制や、組織修復の調節、脂肪組織恒常性の維持といった付加的な機構によって宿主を守っている。しかし、1型免疫応答とは異なり、2型免疫は腫瘍形成の潜在的な促進因子であると考えられている。新たな証拠はこのような見方に疑問を投げ掛けており、2型免疫が腫瘍の増殖や進行を防いだり、あるいは積極的に抑制さえしている可能性もあるという、より複雑で繊細な意味合いのある全体像を描き出している。本総説では、がん免疫療法の全体像を再構築する上で2型免疫の可能性を浮き彫りにする発見について検討する。

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