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微生物学:孤立した村の社会的ネットワーク内での腸マイクロバイオームの株の共有
Nature 637, 8044 doi: 10.1038/s41586-024-08222-1
ヒトは対面での社会的ネットワークを構築すると、他者のマイクロバイオームへの曝露を可能にする拡張された社会的環境が作られ、これによって個人レベルや集団レベルでのマイクロバイオームの組成や多様性が形成される。今回我々は、ホンジュラスにおける18の孤立した村内の成人1787人について、包括的な社会的ネットワークのマッピングとマイクロバイオームの詳細な塩基配列解読データを用いて、ネットワーク構造と腸マイクロバイオーム組成の間の関係を調べた。種レベルと株レベルの両方のデータを用いることで、微生物の共有が、特に非家族的や非世帯的なつながりを含む、多くの関係タイプの間で起こっていることが分かった。さらに、株の共有は2段階の社会的つながりにまで広がるため、個人のネットワークがより広範に関連していることが示唆された。また、社会的に中心的な立場の人は、社会的に周縁的な立場の人よりも、村全体と微生物的に類似していることも観察された。2年後にマイクロバイオームを再測定した301人のうち、つながりのある村人の間では、同様の村人であるがつながりのない村人の間より、株の共有により大きな収斂が観察された。種や株のクラスターは、村の社会的ネットワークにおける人々のクラスター内で生じる。つまり、社会的ネットワークは社会的ニッチを提供していて、そのニッチ内でマイクロバイオームの生物学的性質と表現型への影響が現れることを意味している。

