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気候科学:大気の川が引き起こす暖冬と極端な高温現象

Nature 636, 8043 doi: 10.1038/s41586-024-08238-7

大気の川(atmospheric river、AR)は、地球大気内で水蒸気輸送が強化されている狭い領域である。こうした過渡的な現象が、水を亜熱帯から中緯度および極域へと輸送し、極向きの水蒸気輸送の大部分を構成し、多くの領域で降水と水資源を制御している。水蒸気の輸送に加えてARは熱も輸送するが、この輸送が全球の表面近傍の大気温度に及ぼす影響はまだ特徴付けられていない。今回我々は、ARがより頻繁に発生する季節はまた、多くの中緯度域で気温が平均よりも高く、AR事象は気候学的平均よりも5~10℃高い気温偏差と関連があることを示す。これは、下層大気における顕熱と水蒸気の異常な水平方向の輸送と収束によるもので、下向きの顕熱フラックスと地表において下降する長波放射の両方を増大させる。毎時の時間スケールでは、極端な高温偏差の70%以上が中緯度域の大部分におけるAR内で発生しており、ARは世界中の多くの地域で湿潤熱波と複合熱波に関連があり、ARを考慮することで特定の極端高温現象の予測能力を改善できる可能性があることを示唆している。今回の結果は、ARはさまざまな時間スケールで大気温度に重要な影響を与えており、これまで考えられていたよりも全球のエネルギー輸送において広範な役割を果たしている可能性があることを示している。

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