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微生物学:自由生活するマウスにより伝播される共生菌類は2型免疫を促す

Nature 636, 8043 doi: 10.1038/s41586-024-08213-2

腸内菌類相は、腸の恒常性や免疫機能に非常に重要である。しかし、腸内菌類相のばらつきや、実験用マウスでの菌類の定着に一貫性がないことは、片利共生の基盤となる進化過程や免疫過程の研究の妨げとなっている。今回我々は、酵母の一種でカザフスタニア属のKazachstania pintolopesiiが都市部と農村部の野生マウスにおける片利共生菌類であり、マウスの消化管に定着して、マイコバイオームの大部分を占める並外れた能力を持つことを示す。K. pintolopesiiの定着は細菌とは独立した様式で起こり、他の菌類の定着に対する抵抗性を高め、宿主免疫監視から保護されることで、片利共生菌類として存在できる。K. pintolopesiiの定着はマウスで粘膜環境が変化した後、2型免疫応答を引き起こし、消化管での好酸球増加を誘導する。機構としては、K. pintolopesiiは、粘液の変動の際に、上皮のIL-33と下流のIL-33–ST2シグナル伝達の誘導を介して2型免疫を活性化することが分かった。K. pintolopesii誘導性の2型免疫は、状況依存的様式で蠕虫感染に対する抵抗性を高めたり、消化管アレルギーを悪化させたりする。我々の知見は、K. pintolopesiiがマウスの片利共生菌類であり、その本来の宿主で腸内菌類の片利共生と免疫を研究するための有用なモデル生物であることを示している。また、K. pintolopesiiはマウス飼育施設での存在が見落とされていたため、実験結果や表現型へ与える影響を評価する必要性がはっきりと示された。

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