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がんゲノミクス:正常な乳房組織には、まれな異数性の上皮細胞集団が存在する

Nature 636, 8043 doi: 10.1038/s41586-024-08129-x

異数性の上皮細胞は乳がんでよく見られる。しかし、正常な乳房組織における異数性上皮細胞の存在はよく分かっていない。今回我々は、この疑問に取り組むために、単一細胞DNA塩基配列解読を用いて、49人の健康な女性の乳房組織に由来する8万3206の上皮細胞でコピー数変化のプロファイリングを行い、19人の女性の試料に単一細胞DNAおよびATAC-seq(assay for transposase-accessible chromatin sequencing)の共アッセイを適用した。我々のデータから、全ての女性はまれな異数性の上皮細胞を持っており(中央値3.19%)、これらが加齢とともに増加することが示された。正常な乳房組織の多くの異数性の上皮細胞(中央値82.22%)は、クローン増殖を経て、浸潤性乳がんに類似したコピー数変化(1qの獲得;10q、16q、22qの喪失)を有していた。共アッセイのプロファイリングから、異数体細胞は主に2つの管腔上皮細胞系譜に関連していることが示され、空間マッピングからは、異数体細胞は正常な組織病理学的性質を持つ管状構造や小葉構造に局在していることが分かった。総合的にこれらのデータは、健康な女性でも乳房組織にまれな異数性の上皮細胞のクローン増殖が見られることを示している。

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