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古生物学:消化内容物と食物網に記録された恐竜支配の到来

Nature 636, 8042 doi: 10.1038/s41586-024-08265-4

恐竜の初期放散は、複雑で理解が進んでいない進化的事象である。今回我々は、ポーランド盆地(ヨーロッパ中部)の三畳紀からジュラ紀への移行期の地層に由来する、この事象を記録した5つの脊椎動物群の栄養動態を、摂食の直接証拠を伴う数百点の化石を用いて比較した。この移行期において、ブロマライト(bromalite、糞化石・腸管内容物化石・嘔吐物化石などの消化に関する化石)はサイズと多様性が増大しており、これは、新たな摂食パターンを持つより大型の恐竜相の出現を示している。保存状態の良好な食物残渣、およびブロマライトと分類群の関連により、栄養相互作用の広範な推定が可能になった。得られた結果を気候および植物のデータと組み合わせたところ、この地域における恐竜の多様性と生態空間(ecospace)占有度が段階的に高まったことが示された。この移行過程では、(1)同じギルドに属する非恐竜種が日和見的な雑食性の恐竜の祖先種によって置き換えられ、それに続いて(2)昆虫食性および魚食性の獣脚類と小型の雑食性恐竜が出現した。三畳紀末に起きた気候変化は植生の大きな変化につながり、これが草食動物の生態空間の拡大を可能にして、偽鰐類や草食性獣弓類が、焼けた植物まで含むさらに多様な食物を摂取する大型の竜脚形類および初期の鳥盤類によって置き換えられた(〔3〕および〔4〕)。そして最終的に、(5)新たな草食ギルドの出現に対応して、獣脚類が急速に進化して巨大化を遂げた。今回のポーランドのデータで示されたような過程は全球的なパターンを説明すると考えられ、白亜紀末の大量絶滅まで続いた恐竜の優勢と巨大化の起こりが環境に支配されていたことが浮き彫りになった。

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