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乳がん:進行性乳がんでのCDK4/6阻害剤の早期使用と待機後使用の比較
Nature 636, 8042 doi: 10.1038/s41586-024-08035-2
サイクリン依存性キナーゼ4および6に対する阻害剤(CDK4/6i)と内分泌療法の組み合わせは、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の進行乳がん患者の転帰を改善し、第一選択療法として早期に、あるいは使用を遅らせて第二選択療法とすることができる。CDK4/6iの使用について、第一選択療法と第二選択療法での使用を比較した無作為化データはない。第3相SONIA試験(NCT03425838)では、進行乳がんに対する治療歴のない1050人の患者を無作為化し、第一選択療法もしくは第二選択療法としてCDK4/6iを投与した。全ての患者が同じ内分泌療法を受け、第一選択療法としてはアロマターゼ阻害剤が、第二選択療法としてはフルベストラントが用いられた。主要評価項目は、無作為化から第二選択療法後の疾患進行までの期間(無増悪生存期間2〔PFS2〕)とした。第一選択療法としてのCDK4/6iを第二選択療法での使用と比較したところ、統計的に有意な効果は観察されなかった(それぞれ中央値31.0カ月対26.8カ月、ハザード比 = 0.87、95%信頼区間 = 0.74〜1.03、P = 0.10)。健康関連QOLは、両グループで同等だった。第一選択療法にCDK4/6iを用いると、CDK4/6iの投与期間が第二選択療法での使用の場合よりも長くなり(CDK4/6i投与期間の中央値はそれぞれ24.6カ月対8.1カ月)、グレード3以上の有害事象が多かった(2763対1591)。以上のデータは、全患者でCDK4/6iを第一選択療法として用いることの必要性に疑問を投じている。

