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化学:フラストレートしたイオン対を用いた、未活性化アルキル求電子剤のカップリング

Nature 636, 8041 doi: 10.1038/s41586-024-08195-1

クロス求電子剤カップリング反応は、重要な有機分子を速やかに組み立てる主要な戦略に進化した。2種類の容易に利用可能な求電子剤をカップリングさせて新しいC–C結合を形成することで、反応性有機金属種の事前形成を必要とする従来のクロスカップリング戦略に勝る重要な利点がもたらされる。しかし、ほぼ全ての有機化合物の中核となるC(sp3)–C(sp3)結合の形成は、現行の手法では依然として非常に困難であり、革新的な新戦略の設計が求められている。今回我々は、カップリング剤上に活性化基や安定化基を必要とせずにそうした結合を形成するための大きく異なる遷移金属フリーのプラットフォームを報告する。この反応は、フラストレートしたイオン対において通常とは異なる一電子移動が起こることによって可能になっており、関連する遷移金属触媒プロセスでは困難と思われる官能基を持つフラグメントをカップリングさせることができる。さらに我々は、この新しい機構的多様性を他の反応の設計に利用することで、このタイプの反応性の広範な可能性を示している。今回の結果は、この反応性パターンをさらに探索して有機合成の難題に取り組むための枠組みをもたらすと、我々は予想する。

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