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代謝:レプチンで活性化する視床下部BNC2ニューロンが食物摂取を素早く抑制する

Nature 636, 8041 doi: 10.1038/s41586-024-08108-2

レプチンは脂肪組織ホルモンで、食欲と代謝を制御する特定の神経集団の活動を調節することにより、脂肪組織量の恒常性制御を維持している。レプチンは、食欲促進性アグーチ関連タンパク質(AGRP)ニューロンを抑制し、食欲抑制作用を持つプロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンを活性化することで、食物摂取を調節する。しかし、AGRPニューロンが速い時間スケールで食物摂取を調節するのに対し、POMCニューロンを急速活性化してもごくわずかな効果しか示さない。このことから、これまで特定されていなかったレプチン調節性神経集団が存在していて、その集団が食欲を素早く抑えている可能性が浮上している。本論文で我々は、弓状核でBnc2(basonuclin 2)を発現し、AGRPニューロンの直接の抑制により素早く食欲を抑える、レプチンの標的ニューロンの新規集団を発見したことを報告する。AGRPの活性化効果とは逆に、BNC2ニューロンの活性化は、空腹マウスで正の誘意性を示す場所嗜好行動を引き起こすが、食物を摂取したマウスでは引き起こさない。BNC2ニューロンの活性は、レプチン、感覚的な食物手掛かり、栄養状態によって調節されている。また、BNCニューロンのレプチン受容体を欠損させると、顕著な過食と肥満が引き起こされ、これはAGRPニューロンのレプチン受容体ノックアウトでの観察結果と類似していた。これらのデータは、BNC2発現ニューロンがエネルギー収支を維持する神経回路の重要な構成要素であることを示すもので、これにより食物摂取調節とレプチン作用に関する理解に不足していた重要な部分が埋められた。

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