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免疫学:肺、非腸管粘膜およびCNSに対するリンパ球の化学的親和性軸

Nature 635, 8039 doi: 10.1038/s41586-024-08043-2

組織選択性を持つ化学誘因物質は、リンパ球を上皮表面に向かわせて局所的な免疫環境を確立し、食物抗原や共生生物に対する免疫応答を調節して、病原体から保護する。小腸、大腸、皮膚に対して恒常的に働く化学誘因物質は知られているが、呼吸器系およびその他の非腸管粘膜組織に対する化学向性機構についてはほとんど明らかにされていない。今回我々は、さまざまなオミクスデータセットを用いて、GPR25がCXCL17に対するリンパ球受容体であることを明らかにした。CXCL17は、気道、上部消化管粘膜、扁平上皮粘膜の上皮細胞で発現される化学誘因物質サイトカインであり、非腸管粘膜組織をひとまとめにして、腸管粘膜と区別している。単一細胞トランスクリプトーム解析で、GPR25は末梢に移動する前の自然リンパ球上で誘導され、二次リンパ組織で免疫チャレンジに応答する活性化されたB細胞とT細胞にインプリンティングされることが明らかになった。GPR25は、ヒトの非腸管粘膜組織と肺では、組織常在性の記憶B細胞と記憶T細胞および制御性Tリンパ球の特徴となり、マウスモデルで、気道、口腔、胃、胆道、尿路生殖器のバリア上皮へ向けたリンパ球ホーミングを仲介する。GPR25は脳脊髄液中のT細胞でも発現され、CXCL17はニューロンで発現することから、中枢神経系(CNS)の免疫調節に役割を持つと考えられる。我々はまた、制御性T細胞でGPR25の広範なインプリンティングが見られることを明らかにし、これはGPR25が自己免疫において保護的であるとする集団遺伝学的証拠との機構的な関連を示唆している。我々の結果により、非腸管粘膜とCNSでの免疫と寛容を統合する可能性のあるGPR25–CXCL17化学親和性軸が明らかになった。

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