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プレートテクトニクス:パッシブマージンの堆積物の沈み込みによるインド–ユーラシア収束の加速

Nature 635, 8037 doi: 10.1038/s41586-024-08069-6

インドとユーラシアの間の収束速度が、およそ6500万年前に約8 cm yr−1から最大で約18 cm yr−1まで急速に増加したことは、テクトニクス史を取り巻く固有の不確定性とプレート速度に影響を及ぼす力の複雑な相互作用を考慮すると、まだ説明のついていない複雑な地質学的事象である。今回我々は、地球化学的分析と地球ダイナミクス的モデル化を組み合わせて、この急速な収束はインド北部のパッシブマージン(非活動的縁辺部)由来の堆積物の沈み込みで説明できることを提案する。同位体と微量元素の分析を通して、陸源性堆積物のメルトのガンデセ岩漿岩マントル生成源への寄与が、インド–ユーラシア収束の加速と同時期のおよそ6500万年前に増大したことが見いだされた。数値実験の結果は、6500万年前に始まった、インド北部のパッシブマージンに接する幅約1000 kmの海盆を覆う厚さ1 km以上の堆積物の沈み込みが、収束速度の増大に拍車を掛け、さらに顕著な地殻の拡大をもたらしたことを示唆しており、これは経験的な観測結果とも一致する。今回の研究は、インド–ユーラシア収束の加速がパッシブマージン由来の堆積物の到達を表していることを示唆しており、最初のインド–ユーラシア衝突の時期をおよそ6000万年前に絞り込んでいる。さらにこれは、沈み込み速度の一時的な加速は、大陸集合の最終段階における共通の特徴である可能性も示唆している。

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