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生態学:島嶼は世界の植物の固有性を守るためのカギである

Nature 634, 8035 doi: 10.1038/s41586-024-08036-1

島嶼は新たな種を生み出す進化の実験室としてよく知られ、他では見られない種を数多く支えている。島嶼ではまた、現在そうした固有種の多くが絶滅の危機に瀕しているか、あるいは既に絶滅しているため、保全の観点から深く懸念されてもいる。本論文で我々は、島嶼に生育する全ての既知の維管束植物の標準化されたチェックリストを提示するとともに、それらの植物の地理的および系統発生的な分布、ならびに保全リスクを示す。30万4103種の植物を分析した結果、9万4052種(31%)が島嶼の自生種であることが明らかになった。島嶼は世界の陸地面積の5.3%を占める。これらの自生種のうち6万3280種は島嶼の固有種で、これは世界の植物多様性の21%に相当する。その4分の3は大きな島または孤立島に限定されていた。世界の植物相に照らすと、島嶼の固有種は系統樹内に非無作為的に分布しており、17科1702属の合計1兆50億年分の独自の系統発生史が完全に島嶼固有であることが分かった。また、国際自然保護連合(IUCN)の保全カテゴリーを割り当てられている全ての維管束植物のうち、22%が島嶼の固有種であった。これらの固有種のうち51%は絶滅の危機にあり、世界で記録されている絶滅全体の55%が島嶼で起こっていた。全ての単一島固有種のうち、国連の30by30目標(2030年までに陸と海の30%以上を保全するという目標)を達成している島嶼に生育する種はわずか6%にすぎないことが見いだされた。世界の島嶼植物相を守るためには、生育地の復元や侵入種の除去、生育域外保全(ex situ conservation)プログラムなどの緊急対策が必要である。我々のチェックリストは、島嶼の生物の独自性を定量化し、島嶼の植物相に関する今後の研究のための基盤を提供するとともに、それらを保全するための行動が喫緊に必要であることを強調している。

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