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社会進化学:情報が豊富な状況における私的評判の進化
Nature 634, 8035 doi: 10.1038/s41586-024-07977-x
評判は人間社会において極めて重要であり、個々人はその社会的地位に応じて異なる扱いを受ける。例えば、他者を助けて良い評判を獲得すると、その人は第三者から見返りを受ける可能性が高くなる。このようにして広範な協力を得るには、評判が行動を正確に反映していなければならず、個々人が互いの地位について同意している必要がある。少数の例外はあるが、理論研究ではこれまで情報が限定的だと仮定されており、そのため、共感やうわさ、公的機関といった合意を強要する機構がない限り、意見の一致は阻まれると考えられてきた。そうした機構は、共感や効果的なコミュニケーション、機関への信頼が損なわれた世界では課題に直面する。しかし、他者に関する情報は現在、特にソーシャルメディアを通じて豊富かつ容易に入手可能である。本研究で我々は、悪い行為に対してある程度寛容である場合、ある人に関する複数の観察結果を統合して私的な評判を決めることで、行動を正確に捉え、強制的な機構がなくても新しい合意を促し、協力を維持できようになることを実証する。この知見は、判断の一次規範と二次規範の両方に対して成り立ち、集団内で規範が異なる場合もロバストである。この統合ルール自体の進化が可能な場合、選択は実際に複数の観察と寛容な判断を優先する。ただし、情報が自由に得られる場合でも、人々は通常その全てを使うようには進化しない。評判を見積もる今回の方法は、簡潔に表現すると「二度見て、一度許す」というもので、人間社会の初期に誕生したほど十分に単純である一方、社会的な経験則の基本要素として維持されるほど十分に強力なものである。

