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幹細胞:刷子細胞はヒトの腸を再生する幹細胞として機能する
Nature 634, 8035 doi: 10.1038/s41586-024-07952-6
マウスでは、腸の刷子(タフト)細胞は長寿命の有糸分裂後細胞タイプであるとされており、2つの異なるサブセットであるtuft-1とtuft-2が特定されている。今回我々は、ヒト腸切除試料の初代組織と腸オルガノイドの解析を組み合わせることで、ヒト刷子細胞の4つの異なる状態を特定し、そのうち2つはマウスのtuft-1とtuft-2に相当することを示す。刷子細胞の発生はWntリガンドの存在に依存しており、マウスでのこれまでの報告と同様に、刷子細胞の数は、インターロイキン4(IL-4)やIL-13への曝露によって迅速に増加することが分かった。こうした増加は幹細胞からのde novo産生によって起こるのではなく、既存の刷子細胞の増殖によって起こる。実際に、増殖性刷子細胞は、in vivoのヒトの胎児および成人の両方の腸で生じることが分かった。単一の成熟した増殖性刷子細胞は、全てのタイプの腸上皮細胞を備えたオルガノイドを形成することができる。ヒト刷子細胞は、幹細胞や前駆細胞とは異なり、放射線による損傷を生き延び、他の全てのタイプの上皮細胞を生み出す能力を保持していた。従って、刷子細胞を欠損するよう改変されたオルガノイドは、放射線誘発性の損傷から回復できなかった。以上のことから、刷子細胞はヒトにおける予備の損傷誘導性腸幹細胞プールである。

