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気候科学:過去の氷期の変動により裏付けられる将来の極端エルニーニョ事象の増加

Nature 634, 8033 doi: 10.1038/s41586-024-07984-y

エルニーニョ/南方振動(ENSO)現象の温暖な段階であるエルニーニョ事象は、世界中で気候変動を増幅している。不確実な気候モデル予測は、こうした気候事象が人為起源の温室効果による温暖化の下でより極端なものになり得るかについての我々の評価能力を制限している。古気候学的記録からは過去の変動の見積もりが得られるが、それによって将来予測の背景にあるメカニズムに制約を与えられるかは明らかでない。今回我々は、数値シミュレーションを用いて、過去と将来の強制力に応答して一貫した変化を駆動するメカニズムを明らかにし、古気候学的データに対するモデルの検証を可能にした。シミュレートされたメカニズムは観測された極端エルニーニョ事象のダイナミクスと一致しており、この事象は、海流と風が強く結合したことにより西太平洋の暖水プールが急速に東向きに拡大したときに発達する。このような結合した相互作用は、強いウォーカー循環によって深い混合層が駆動されるため、氷期の条件下では弱くなる。結果としてのENSOの変動性の低下と極端エルニーニョ事象発生の減少は、赤道太平洋中央域からの新しいデータを含め、重要なENSOに敏感な海洋域内で氷期の温度変動が小さかったことを示す一連の熱帯太平洋古気候学的記録により裏付けられた。過去の変動についてのモデルとデータの一致は、異なる気候状態にわたってメカニズムが一貫していることと合わせて、温室効果の温暖化の下では、より浅い混合層と弱いウォーカー循環が極端エルニーニョ事象のより頻繁な発生をもたらすという予測を裏付けている。

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