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気候科学:山火事のサイズによる火事後の地表温暖化の増幅

Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07918-8

気候温暖化は極端な山火事気象の広範な増加をもたらし、山火事をより長く大規模なものとしている。カナダ、米国、オーストラリアの山火事の平均的なサイズは、最近の数十年で2倍あるいは3倍にもなっている。それと引き換えに、山火事は陸域–大気間の炭素、窒素、エアロゾル、エネルギー、水のフラックスを調節することで気候にフィードバックを与えている。しかし、増大する大規模な山火事の地表気候への影響と、それが土地管理に及ぼす影響についてはまだ確立されていない。今回我々は、人工衛星観測を用いて、北半球の温帯林と北方林では、火事のサイズが単位焼失面積当たりの10年続く夏季の火事後の地表温暖化を持続的に増幅させていることを示す。温暖化と、火事のサイズに伴うその増幅はいずれも、広葉樹の個体数が増加するにつれて軽減されることが分かり、これは、広葉樹が針葉樹種と比較して火事に対する脆弱性が低いことと矛盾しない。火事のサイズによって強化された温暖化は、永久凍土層の融解のみならず火事後の森林再生の成功と構成に影響を与える可能性があり、これまで見過ごされてきた将来の気候と火事の動態に対する付加的なフィードバック効果を提示している。北方林で火事のサイズの増大が予測されていることを考慮すると、気候スマートな(気候変動対応型の)林業は、可能であれば適当な地域において広葉樹の割合を増大させ、火事を助長する能動的な好火性植物(active pyrophyte)を避けることにより、大規模な火事の気候リスクの緩和を目指すべきである。

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