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細胞生物学:CDK5–サイクリンB1は有糸分裂の忠実度を調節する
Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07888-x
CDK1は、サイクリンB1の反応相手となる唯一のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)で、有糸分裂の進行を促進することが知られている。今回我々は、CDK5が有糸分裂中は活性であり、有糸分裂の忠実度の維持に必要であることを実証する。CDK5は、有糸分裂後のニューロンで高度に発現され、サイクリンではないタンパク質p35とp39によって活性化されるという異例なCDKである。複数の独立した化学遺伝学的手法を用いて、有糸分裂の際にCDK5活性を特異的に消失させたところ、有糸分裂の異常、核の非定型性、有糸分裂時のリン酸化プロテオームの大幅な変化が観察された。そして、サイクリンB1がCDK5の有糸分裂補助因子であることが明らかになった。計算モデル化、実験で得られたCDK–サイクリン複合体の構造との比較および変異導入解析による検証によって、CDK5–サイクリンB1が機能的複合体を形成できることが示された。CDK5–サイクリンB1複合体を破壊すると、有糸分裂におけるCDK5消失の表現型模写が見られた。これらの知見を総合することにより、サイクリンB1の反応相手はCDK5とCDK1の両方であり、CDK5–サイクリンB1はカノニカルなCDK–サイクリン複合体として機能し、有糸分裂の忠実度を保証していることが明らかになった。

