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生物地球化学:2023年のカナダの山火事による炭素排出

Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07878-z

2023年のカナダの山火事は規模と強度が極端であり、その焼失面積は、過去40年間と比較して平均年間焼失面積の実に7倍以上に及んだ。今回我々は、2023年5〜9月に発生したこれらの火事による炭素排出を、一酸化炭素の人工衛星観測データの逆モデル化に基づいて定量化した。その結果、炭素排出の規模は647 TgC(570~727 TgC)と、大国の年間化石燃料排出量に匹敵し、年間炭素排出量がそれよりも多い国はインド、中国、米国のみであることが分かった。広範囲に広がった高温乾燥気象が、火事が広がった主要な要因であり、2023年は少なくとも1980年以降で最も高温で乾燥した年であった。気温は過去の記録と比較して極端な値であったが、気候予測は、中程度の気候緩和シナリオ(共通社会経済経路SSP2–4.5)でさえも、2050年代にはこうした気温が典型的な値となる可能性が高いことを示している。そうした条件は、山火事活動を増大させてカナダの森林による炭素吸収を抑制させる可能性が高く、これらの森林の炭素シンクとしての長期的耐久性について懸念をもたらしている。

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