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幹細胞:短期間の絶食後の再摂食はポリアミンを介して腸の幹細胞性を亢進する

Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07840-z

1世紀以上にわたって、絶食レジメンは、ヒトを含め多様な生物で、健康、寿命、組織再生を改善してきた。しかし、絶食と絶食後の再摂食が、成体の幹細胞や腫瘍形成にどのような影響を与えるのかは、まだ詳しく調べられていない。今回我々は、絶食後の再摂食が腸幹細胞(ISC)増殖と腫瘍形成を増加させることを実証する。絶食後の再摂食はLgr5+ ISCの再生能力を高め、絶食後再摂食時のISCで腫瘍抑制遺伝子Apcを喪失させると、小腸と大腸での腫瘍発生率が絶食状態や自由摂食状態よりも上昇したことから、絶食後の再摂食は独特な状態であることが明らかになった。機構としては、絶食後再摂食時のISCでのmTORC1のロバストな誘導が、ポリアミン代謝を介してタンパク質合成を増加させ、これらの変化を促すことが分かった。mTORC1、ポリアミン代謝物産生、あるいはタンパク質合成を阻害すると、絶食後の再摂食による再生や腫瘍形成作用が妨げられるためである。以上の結果を踏まえると、絶食後再摂食は幹細胞による再生と腫瘍形成性の急激な増加につながるため、がんのリスクを上昇させることなく再生を目的とした食餌に基づく戦略を計画する際には、絶食と再摂食のサイクルについて慎重に考慮して検証する必要がある。

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