Article

天文学:JWSTによって中赤外波長で撮像された温暖なスーパージュピター

Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07837-8

これまでに直接撮像された約25個の惑星は全て5億歳未満であり、さらに6個を除いて他は全て1億歳未満である。インディアン座イプシロン星A(HD209100、HIP108870)は、太陽とほぼ同じ年齢(最近の研究では37億〜57億歳や35+8−13億歳と算出されている)のK5V型の星である。長期間の視線速度の傾向や位置天文学的な加速度によって、近傍の星(3.6384 ± 0.0013 pc)の周りを軌道運動する巨大惑星が存在すると主張されている。本論文で我々は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)のコロナグラフによる撮像で明らかになった巨大系外惑星が、これらの視線速度の測定や位置天文学的測定の結果と矛盾しないものの、以前主張された惑星特性とは矛盾することを報告する。この新しい惑星は、温度が約275 Kであり、10.65 μmおよび15.50 μmの波長で著しく明るい。3.5〜5.0 μmの波長で検出されないことは、大気中における未知の不透明度源の存在を示しており、これは、金属が豊富で酸素に対する炭素の比(C/O比)が高い惑星であることを示唆している可能性がある。この惑星の最もよく適合する温度は、理論的な熱的進化モデルと矛盾しない。これらのモデルは、この温度範囲ではこれまで検証されていなかった。今回のデータは、この惑星が系内の唯一の巨大惑星であることを示しており、従って我々は、この惑星が以前惑星bと主張されていたものとは大きく異なる軌道特性を持つものの、これをbと称する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度