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ゲノミクス:パンコムギDゲノムの起源と進化

Nature 633, 8031 doi: 10.1038/s41586-024-07808-z

パンコムギ(Triticum aestivum)は世界的な主要作物であり、ヒトの食餌における重要なカロリー源およびタンパク質源となっている。現在のパンコムギは、倍数化、栽培化、育種のボトルネックに起因して、野生祖先種よりも遺伝的多様性が低下している。コムギの野生近縁種は遺伝的なリザーバーであり、パンコムギにこれまで取り入れられていない多様性や有益な対立遺伝子を有する。今回我々は、パンコムギDゲノムのドナーであるタルホコムギ(Aegilops tauschii)について、大規模なゲノム情報資源を確立し、解析を行った。タルホコムギの46例のゲノムを解析することで、1つの病害抵抗性遺伝子のクローン化と、1つの複雑な病害抵抗性座位の全体にわたるハプロタイプ解析の実施が可能になり、対立遺伝子とパラロガスな遺伝子コピーを識別できた。また、パンコムギDゲノムの複雑な遺伝的構成と歴史も明らかになり、これには遺伝的および地理的に異なるタルホコムギ亜集団の寄与が関わっていた。総合的に我々の結果は、パンコムギDゲノムの複雑な歴史を明らかにするとともに、作物の改良における野生近縁種の可能性を示している。

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