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免疫学:遺伝性TNF欠損を有する以外は健康な成人における結核

Nature 633, 8029 doi: 10.1038/s41586-024-07866-3

ヒトIFNγ免疫に重度の異常がある場合は、カルメット–ゲラン菌(BCG)感染症と結核の両方にかかりやすくなるが、軽度の異常の場合は結核にのみにかかりやすくなる。今回我々は、機能喪失型TNFプライベートバリアントをホモ接合で持つ2人の再発性肺結核成人患者について報告する。両者は共に、それ以外の臨床表現型は見られず、臨床的および生物学的に正常な炎症応答を示す。両者の単球および単球由来マクロファージ(MDM)などの白血球は、IFNγで刺激した後でもTNFを産生しない。どちらの患者も血中の白血球サブセットの発生は正常である。しかし、TNFを欠損した両患者の顆粒球–マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)成熟MDMと肺胞マクロファージ様(AML)細胞、TNF欠損あるいはTNFR1欠損の誘導多能性幹(iPS)細胞から作出したGM-CSF成熟マクロファージ、in vitroでTNF阻害剤により分化させた健康対照者のMDMとAML細胞、ex vivoでTNF阻害剤処理を行った肺マクロファージにおいて、呼吸バーストの障害が観察された。TNF欠損iPS細胞由来のマクロファージをTNFで刺激すると、呼吸バーストが救済された。これらの知見は、全ての食細胞で呼吸バーストが遺伝的に完全に欠損した患者での結果とは対照的である(これらの患者はBCG感染症と結核の両方を含む複数の感染症にかかりやすい)。ヒトTNFは、マクロファージにおける結核菌(Mycobacterium tuberculosis)に対する呼吸バースト依存的な免疫には必要であるが、これ以外については、炎症や弱毒性マイコバクテリアなど多くの感染体に対する免疫を含め、意外なほどの冗長性を有している。

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