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免疫学:MICLによる好中球細胞外トラップ形成の認識と制御
Nature 633, 8029 doi: 10.1038/s41586-024-07820-3
好中球の活性化の調節は、疾患制御に重要である。好中球細胞外トラップ(NET)は、DNAと好中球由来タンパク質で構成される網状構造で、炎症性シグナルを受けて形成される。しかし、この過程の制御が損なわれると、NETは疾患の発症に関与し、炎症や宿主組織損傷を悪化させる。今回我々は、抑制性C型レクチン受容体であるMICL(myeloid inhibitory C-type lectin-like)が、NET中のDNAを直接認識し、この相互作用が好中球の活性化調節に不可欠であることを示す。MICL機能の喪失や阻害は、ROS–PAD4経路を介した無制御のNET形成や、自己炎症性フィードバックループの発生につながる。関節リウマチの状況においては、このような調節異常がマウスモデルとヒト患者の両方で病態の悪化を引き起こし、MICLに対する自己抗体がこの受容体の主要な機能を抑制することが分かった。注目すべきことに、全身性エリテマトーデスや重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など、異常なNET形成と関連のある他の疾患の患者でも、同様の抑制性抗MICL自己抗体が検出された。対照的に、NET放出の調節異常は、病原性のアスペルギルス属菌類Aspergillus fumigatusの全身感染中に保護的に働いた。まとめると、MICLによるNETの認識は、好中球の活性とNETの形成を制御する基本的な自己調節経路であることが明らかになった。

