持続可能性:マクロプラスチック汚染の地域から全球の排出量インベントリー
Nature 633, 8028 doi: 10.1038/s41586-024-07758-6
プラスチック汚染に関する国際条約の交渉では、プラスチックの生産、利用、廃棄物管理に関する将来の政策が形作られる。その参加国は、汚染のホットスポットとその原因を特定するための、廃棄物の流れとプラスチック排出源の高分解能の基準という恩恵が得られる。国ごとに集められた廃棄物管理データをより小さい規模に分配することで、プラスチックの蓄積と原因現象に対する総括的な要点を同定することができる。しかしながら、このような空間的な割り当てを用いて排出が起きている条件を評価することは困難である。今回我々は、排出機構の概念モデル化と測定可能な活動データを組み合わせることで、全球のマクロプラスチック汚染排出量のインベントリーを開発した。我々は、排出を、管理あるいは不適切に管理されたシステム(制御されているか、あるいは封じ込められた状態)から、管理されていないシステム(制御されてないか、封じ込められていない状態、すなわち環境)へ移動した物質として定義した。そして、機械学習と確率論的な物質の流れ解析を用いて、5種類の陸上プラスチック廃棄物排出源から、世界各地の5万702の地方自治体にまたがる排出ホットスポットを特定した。全球のプラスチック廃棄物排出量は、年間5210万[4830万〜5630万]トンと見積もられ、屋外で焼却された残骸と焼却されていない残骸はそれぞれ、57% wt.と43% wt.であった。グローバルノースではゴミの投げ捨てが最大の排出源である一方、グローバルサウスでは回収されない廃棄物が主要な排出源であった。これらの知見は、条約交渉に情報を提供し、国レベルや国内地域レベルでの廃棄物管理行動計画と排出源インベントリーを作成するのに役立てることができると示唆される。

