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天文学:ブラックホールは大質量銀河の低温ガス降着を調節する
Nature 632, 8027 doi: 10.1038/s41586-024-07821-2
ほとんど全ての大質量銀河の中心核には、超大質量ブラックホール(BH)がある。こうしたブラックホールの降着からのフィードバックは、大質量銀河の静穏さを確立するのに重要な役割を果たすと考えられることが多い。しかし、最近のいくつかの研究では、最も活動的なブラックホールを有する銀河でさえ、それらの分子ガスのリザーバーや星形成速度の減少を示さないことが明らかにされている。そのため、ブラックホールが銀河の星形成に及ぼす影響については活発な議論が続いており、直接的な証拠は依然として得られていない。今回我々は、ブラックホールと、星間物質の主要成分である原子状水素(HI)の両方の質量を測定した近傍銀河の大規模なサンプルに基づき、星の質量に対するHIガスの質量の比(μHI = MHI/M★)のブラックホール質量(MBH)との相関が、恒星質量や恒星質量の表面密度、バルジの質量など、銀河に関する他のいずれのパラメーターとの相関よりも強いことを示す。さらに、μHI–MBHの相関関係を考慮すると、μHIは他の銀河パラメーターへの依存性を失うことから、MBHがμHIの主な原動力として働くことが実証された。これらの知見からは、ブラックホールへの降着から蓄積されたエネルギーが、星間ガスの放出および銀河周辺物質によるガス冷却の抑制の両方またはいずれかによって、どのように銀河内の低温ガス成分を調節するかについて重要な証拠が得られる。

