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神経科学:ドーパミンは時間的統合を制限することで意思決定にバイアスを与える

Nature 632, 8026 doi: 10.1038/s41586-024-07749-7

動機付けは刺激に対する我々の応答にバイアスを与え、ニーズや目的に合った行動結果を生み出す。本論文で我々は、刺激から得られた情報が意思決定に向けて蓄積される時間が調整される、というこの現象の背後にある機構について報告する。ショウジョウバエ(Drosophila)では、交尾が進行するにつれて、雄は競合に勝って交尾を続ける可能性が低くなる。我々は、一連の交尾意思決定ニューロン(CDN)が、競合の動因に関する情報を柔軟に統合して、この意思決定を仲介することを明らかにした。交尾の初期には、ドーパミンシグナル伝達は刺激入力に応答してCa2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII(CaMKII)の活性化を増強することでCDN統合時間を制限し、行動の変化に対する閾値を高くする。交尾の後期には、CDNが交尾の終了を促す情報を統合する時間スケールが拡大し、行動の切り替えが起こる可能性が高まる。以上の結果は、特化した回路ノードでの時間的統合のスケーラブルな時間枠が、状態に基づく意思決定において、重要だがこれまで正当に評価されていなかった変数であることを示唆している。

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