Article
構造生物学:スプライソソーム分解を開始する機構
Nature 632, 8024 doi: 10.1038/s41586-024-07741-1
mRNA前駆体(pre-mRNA)のスプライシングには、スプライソソームと呼ばれる数メガダルトンのリボ核タンパク質の組み立て、リモデリング、分解が必要である。最近の研究で、触媒のためのスプライソソームの組み立てとリモデリングについては明らかになってきたが、分解の機構は不明なままである。今回我々は、線虫とヒトの末端のイントロンがラリアット構造のスプライソソームのクライオ電子顕微鏡構造を、生化学的および遺伝学的データと共に報告する。我々の結果から、4つの分解因子と保存されたRNAヘリカーゼDHX15がスプライソソームの分解を開始する仕組みが明らかになった。分解因子はまず、結合したmRNAの解離を検出するためにスプライソソームの大きな内表面と外表面を調べる。これらの因子のうちの2つであるTFIP11およびC19L1と、一般的な3つのスプライソソームサブユニットであるSYF1、SYF2、SDE2が次に結合して、触媒として働くU6 snRNA上のDHX15を活性化して分解が開始される。従って、U6はpre-mRNAスプライシングの開始と終了の両方を制御している。まとめると、我々の結果により、スプライソソームのカノニカルな分解を開始する分子基盤が説明され、一般的なスプライソソームRNAヘリカーゼの制御と異常なスプライソソームの廃棄を理解するための枠組みが示された。

