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分子生物学:dsRNAの形成は優先的な核外輸送と遺伝子発現につながる

Nature 631, 8020 doi: 10.1038/s41586-024-07576-w

核内で転写され、プロセシングされたmRNAは、細胞質へ運び出されて翻訳される。出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)では、この運び出しはヘテロ二量体の核外輸送受容体Mex67–Mtr2によって行われる(ヒトではTAP–p15による)。多数の長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)も核外へ出るが、lncRNAが細胞質へと移動する理由はまだ分かっていない。今回我々は、アンチセンスRNA(asRNA)が、ヘリカーゼDbp2の働きを介して対応するセンスRNAとアニーリングし、それによってmRNAの核外輸送を促進することを明らかにする。これらの二本鎖RNA(dsRNA)は、一本鎖RNA(ssRNA)に比べると核外輸送されるものが圧倒的に多いが、それは核外輸送受容体Mex67に対する結合能と親和性がssRNAより高いためである。このようにして、asRNAは遺伝子発現を促進し、それが細胞にとって有益に作用する。これが特に重要なのは発現プログラムが変化する時であり、dsRNAの分解もしくはdsRNA形成の阻害は細胞にとって有害になる。この機構によって、asRNAが細胞に広く見られる理由が解明され、asRNAが核外輸送される理由が説明できる。

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