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細胞微生物学:レジオネラ菌のエフェクターであるLnaBはリン酸化シグナル伝達を阻害するホスホリルAMP化酵素である

Nature 631, 8020 doi: 10.1038/s41586-024-07573-z

AMP化はタンパク質のアミノ酸側鎖にAMPを付加する翻訳後修飾である。本論文で我々は、レジオネラ菌の一種Legionella pneumophilaのエフェクタータンパク質であるLnaBが、ATPをリガンド、アクチンを宿主活性化因子として、E1やE2非依存的なユビキチン化過程で、SidEファミリーのエフェクター分子や脱ユビキチン化酵素であるDupAやDupBによって生じるPRR42-ユビキチン(Ub)のホスホリボースのホスホリル基に対して、AMP化酵素活性を呈することを示す。LnaBの産物は、さらにADP-リボシルヒドロラーゼであるMavLによって加水分解されてUbとなり、それによって宿主細胞でのPRR42-UbやADPRR42-Ubの蓄積が防がれて、カノニカルなユビキチン化が保護される。LnaBは共通した構造的折りたたみを持ったAMP化酵素の大きなファミリーの一例であり、この構造は既知のAMP化酵素のものとは異なり、またLnaBのホモログは20種以上の病原性細菌で見つかった。さらに、LnaBはリン酸化残基に対してロバストなホスホリルAMP化酵素活性も示し、タンパク質にユニークなADP化修飾を生じる。感染時、LnaBはSrcファミリーキナーゼの活性化ループの保存されたリン酸化チロシン残基をAMP化し、それが宿主で下流のリン酸化シグナル伝達を減弱する。構造解析では、LnaBファミリーAMP化酵素のアクチン依存的な活性化や触媒機構が明らかになった。本研究によって、細菌性の病因やタンパク質リン酸化における、我々の知る限りでは前例のない分子調節機構が特定された。

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