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生物工学:ブリッジRNAはターゲットDNAとドナーDNAのプログラム可能な組換えを誘導する
Nature 630, 8018 doi: 10.1038/s41586-024-07552-4
ゲノムの再編成は、挿入や欠失、逆位といった変異につながる変化を含め、遺伝的多様性に重要な役割を果たす。このようなゲノム再編成は通常、相同組換えのような基本的なDNA修復過程に関わる酵素、あるいはウイルスや可動性遺伝因子による外来遺伝物質の転位に関わる酵素によって行われる。今回我々は、小型自律的可動性遺伝因子ファミリーであるIS110挿入配列が、自身がコードするリコンビナーゼに特異的に結合する、構造化されたノンコーディングRNAを発現していることを明らかにする。このブリッジRNAは2つの内部ループを含み、そこにはターゲットDNAやドナーDNA(IS110因子そのもの)と塩基対形成するヌクレオチド配列がコードされている。このターゲット結合ループとドナー結合ループの配列はそれぞれ独自に再プログラム化することが可能であり、それにより2つのDNA分子間で配列特異的な組換えを引き起こせることが実証された。このモジュール性のため、ゲノムの標的部位へのDNA挿入やプログラム可能なDNA切除、反転が可能である。このIS110ブリッジ組換えシステムは、核酸ガイドシステムの多様性をCRISPRやRNA干渉を超えて拡大するもので、ゲノムデザインに必要な挿入、切除、反転という3つの基本的なDNA再編成のための統一的方法を提供する。

