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神経科学:睡眠不足は海馬の再活性化および再生を低下させる
Nature 630, 8018 doi: 10.1038/s41586-024-07538-2
睡眠は記憶に有益で、この過程には、海馬の鋭波リップル(SWR)中に覚醒時の経験を再活性および再生することが重要と考えられている。しかし、睡眠不足によってこのパターンがどのように影響を受けるかは、ほとんど分かっていない。今回我々は、ラットの海馬CA1ニューロンの活動を、迷路探索、睡眠、断眠、その後の回復睡眠を含む12時間にわたって記録した。その結果、SWRは、断眠の間も維持されるか高頻度に見られたが、より低出力でより高振動数のリップルになることが分かった。錐体細胞は、断眠中に持続的に発火し、睡眠中には発火が減少したが、その発火率は、SWR中では睡眠の状態によらず同等であった。断眠の間、ロバストな発火が見られ、SWRは豊富だったにもかかわらず、自発的睡眠時と比べて、断眠中にはニューロン発火パターンの再活性化と再生の頻度は減少し、場合によっては全く消失することが見いだされた。回復睡眠後には、再活性化が部分的に回復したが、それでも自然睡眠時に見られるレベルには達しなかった。今回の結果は、睡眠不足が海馬機能に及ぼす有害な影響をネットワークレベルで明らかにするとともに、断眠時に誘発されるSWR増加と、そうした事象の間に見られる再活性化および再生の減少の間に解離があることを示している。

